「復活の日」小松左京2020年09月05日

中学生の頃、SF小説が大好きで、読み漁っていました。
※KADOKAWA映画全盛期なので、角川文庫の小説も、宣伝に踊らされてかなり読みましたが…
星新一、筒井康隆、そして小松左京。
当時映画化もされていた「復活の日」と「日本沈没」は衝撃でした。
今でもその時に震えた心は覚えてますし、残念ながら劇場では観れませんでしたが、レンタルビデオで観た映画も私の心に重くのし掛かりました。

先日、NHK「アナザーストーリー」で取り上げられ、ちょうど「日本映画専門チャンネル」で2作品をやっていたので、見いってしまいました。

「復活の日」を今観ると、緒形拳さん、多岐川裕美さん、小林稔侍さんらが演じる病院のシーンは、正に現在のコロナ禍の状況そのものだと感じます。
映像的には、いろいろ突っ込みどころはありますが、医療関係者がマスクをしてないのは、役者さん方の顔を見せなきゃいけないと、勝手に納得しました。
「復活の日」では全世界パンデミックとなり、南極にしか人類は残らないという設定ですが、今回のコロナウイルスでは、その様にならないために、我々は普段の生活で、一人一人が感染を広げないための努力を、し続けるしか無いと感じました。
※「復活の日」「日本沈没」の2作品に関しては、またいつか話せる機会があればなぁ~

岩手県では今週、4名の方の感染が確認されました。
いずれも居住地は県外ですが、岩手県奥州市水沢佐倉河で、奥州金ケ崎行政事務組合のごみ焼却施設基幹改良工事にて、作業員をされている方々でした。
20代男性2名、40代男性2名でした。
40代男性のうち1名の方は、一度陰性判定から、2日後に発症し、陽性判定されております。
重症化せず、早期の回復を心よりお祈りします。

未だに、感染された方への誹謗中傷を目にします。
誰でも感染する可能性があるのが、コロナウイルスです。
感染者の詮索や、誹謗中傷は絶対に許されるものではありません。
特に某SNSを利用した、「匿名」での他者を攻撃する書き込みは、日本人として悲しくなります。

小松左京は「復活の日」で、「"ねたみの神" "憎しみと復讐の神"を復活させてはならないだろう」と語っています。
そして、NHK「アナザーストーリー」では、京都大学ウイルス研究所元所長 畑中正一さんは最後に涙ながらにこう語りました。

「人類を救うのは"理性"」