ボーダー理論③ボーダーの算出2022年03月13日

今は、近所付き合いって、大分希薄になってきましたが、私の実家は、田舎という事もあって、凄く深く近所付き合いをしていました。
それこそ、「遠くの親戚よりも近くの他人」近所の方々の方がずっと頼りになりました。

そして3月初旬、一番深くお付き合いさせて頂いていた、隣家のおばあさんが亡くなったとの連絡がありました。
生まれたばかりの私を、産湯に入れている写真が残っているほど、私の生涯において、凄くお世話になった方でした。
ご遺族の方といろんなお話をして、しばらくおばあさんを偲んでいました。

ご冥福をお祈り致します。
ありがとうございました。

以下は、タイトル通り、前回の続きです。

「自分が座って100回転すると、必ず大当りで1500玉出てくる」っていう台を仮に設定して、ボーダー理論を考えてみました。
その場合のボーダーは17.8回転と計算しました。
もちろん、そんな台はありませんが、基本的に台のスペックのベースになる考え方です。

最近のデジパチは、確変機、ST機、1種2種混合など、いろいろありますが、基本的な考え方は一緒なので、一度自分が打っている台のスペックを紐解いてみると面白いと思います。

今回は、私がオミクロン休みに入る前に打ち始めた下記の機種で考えてみます。
詳細は、メーカーさんのこちらをご参照下さい。

【基本スペック】
メーカー ビスティ(サンキョー)
機種名  P新世紀エヴァンゲリオン~未来(あす)への咆哮~
タイプ  V確ST機
大当確率 低確率時約1/319.7 
     高確率時約1/99.4
時短回数 100回
ST回数 163回
ST突入 約70%
ST継続 約81%
賞球   1&1&5&15
カウント 10
ラウンド
3R450玉(10Cx15玉x3R) 
10R1500玉(10Cx15玉x10R) 
遊タイム 非搭載     

【ST突入率の計算】70.03%

10R確変163回1500玉3%
3R確変163回450玉56%
3R通常100回450玉41%

59%(3%+56%)が確変で、41%の通常では、時短100回転で1/319.7を引くと確変で、その確率は26.87%※1なので、70.03%となります。

0.03+0.56+(0.41x0.2687)=0.7003

【ST継続率の計算】80.57%

163回転で1/99.4を引く確率は80.57%※1となります。

※1
「〇〇回転で、1/〇〇を引く確率」ですが、二項分布確率で求めることができます。
二項分布に関する詳細は、こちらをご参照ください。(他力本願…)
普段私は、EXCELのBINOM.DIST関数を利用しております。
失敗する確率を求めて、1から引いて、成功確率を求めます。
1-BINOM.DIST(成功数,試行回数,成功率,FALSE)で求めることが可能です。
例1)163回転で1/99.4の大当りを引く確率
1-BINOM.DIST(0,163,0.01006,FALSE)=80.57%
例2)320回転で1/319.7の大当りを引く確率
1-BINOM.DIST(0,320,0.00312,FALSE)=63.30%

【大当平均出玉の計算】4635個

3%は10R確変1500玉で、56%は3R確変450玉でST突入します。
41%は、3R通常450玉ですが、その内26.90%はST突入します。
ST突入した場合、ALL1500玉で継続率80.57%なので、平均継続回数は5.1466回です。

1/(1-0.8057)=5.1466....

5.1466連した場合の出玉は、7719.9玉となります。

1500x5.1466=7719.9...

そこで、大当りした場合の、確率から平均的な出玉を計算します。

3%:1500玉+7720玉
56%:450玉+7720玉
41%:450玉
なので、大当り1回で平均5056玉獲得できます。

0.03x(1500+7720)+0.56x(450+7720)+0.41x450=5056.3

上記は、スペックの表記上の払い出し出玉となっており、大当時の打ち出している玉数や、ST消化時の電チューへの玉減りは考慮されていません。
そこで、アタッカー開閉時に2個、及びST時は救済ポケットもありますが、右側にOUTへ流れる釘もありますので、10個ほどの玉減りで計算してみます。
10Cの打ち出し玉数+2個と平均連荘回数x10個とすると、4635個となります。

0.03x((1500-102)+(1500-102)x5.14)+0.56x((450-32)+(1500-102)x5.14+0.41x(450-32)-5.14x10=4635.57

【ボーダー値の計算】17.3回転/千円

大当り1回の平均出玉から、収支均衡となる回転数・ボーダー値が計算できます。
計算式は、1/(大当り平均出玉/千円の玉数x大当り確率)となります。

1/(4635/250x0.00312)=17.287

千円18回転以下なので、まずまずのボーダーです。
ただ、最近はヘソ1個賞球なので、3個賞球や4個賞球の台とは、別の機会に比較してみたいと思います。

後、こちらは等価交換や、貯玉・持ち玉遊戯時のボーダーとなります。
換金率(1日づつ換金する場合)を考慮すると下記のボーダーとなります。

28玉交換=19.4回転/千円

1/(4635/280x0.00312)=19.362...

30玉交換=20.8回転/千円

1/(4635/300x0.00312)=20.745…

実際に稼働するときですが、前回の「大数の法則」より、十分な施行回数で稼働しても、誤差が生じます。
誤差がマイナスになっても大丈夫な様に、ボーダーよりも+1回転以上の台が望ましいです。

ボーダー+1回転以上の台を、十分な施行回数、回し続ければ、きっとプラス収支になるはずです。

久々に1からボーダーを計算しました。
最近はいろんなサイトさんで、ボーダーやトータル確率を算出頂いておりますので、ほぼほぼそちらを利用しております。
でも、上記の考え方を何となくでも理解していると、ボーダー理論の信憑性が解ると思います。
また、人やサイトによってボーダー値が違うのは、ボーナス消化時や、時短消化時の玉減りをどれ位で見るかで変わります。
本来は釘に大きく左右されるので、釘を見て、打ってみないと解らないのですが…。

プラス収支になるためには、期待収支を計算することによってできます。
期待収支に関しては、次回検証したいと思います。