ボーダー理論⑥大当り確率2022年03月27日

盛岡市の焼肉屋さんは、「冷麺まつり」なる他地域では絶対に開催されない「おまつり」を、年に数回開催します。
そして、盛岡人としては、どうしても参加せざるを得ないので、参加してしまいます。
こちらの焼肉屋さんは普段千円近くする冷麺がワンコインの500円となり、お肉も破格の価格で提供してくれます。
何より飲兵衛にとって嬉しいのは、生ビールも安くなっています!
これは、飲まずにはいられません。
久々に、外で飲みました。
美味しい…沁みる…止められない…。

以下は、確率のお話をもう少々させて頂きたいと思います。

【大当り確率】
大当り確率の小数点以下って、なんで付いているのか考えたことございますか?

ミドル 約1/319.7
ライト 約1/199.8
甘デジ 約1/99.9

初当りの確率で多いのが、上記の確率となっています。
現在、規制によって大当り確率低限は「1/320」以上と決まっていますが、大体のミドルの機種は「1/320」では無く、「1/319.9」でも無く、「約1/319.7」となっております。
しかも、「約」って…?

これは、大当り抽選を16ビットの乱数を使用しているためと言われています。

16ビットは65,536までのアドレス空間を持ちます。
ミドルの場合1/320以内に収めようとすると、65,536中の大当りの数を最大に設定すると、205個となりますので、205/65,536=1/319.68780…となります。
つまり、小数点以下2桁目を四捨五入すると「約1/319.7」と表現できます。
同様にライトミドルの場合で、1/200に近づけようとすると328/65,536=1/199.80487…となります。
甘デジで1/100に近づけると、656/65,536=1/99.90243…となるので、小数点以下が変わってきます。
つまり、小数点2桁目を四捨五入して、「約」って付けてると思われます。

上記で考察すると、ミドルの場合、1回転ごとに65,536本ある「くじ」の中から205本しかない「当り」を引く作業を続けている事になります。
要は65,331本は外れの「くじ」なので、なかなか当たらないのは当然ですね。
※スタートビットを入れているかどうかは、不明ですが誤差範囲内かな…?

【大当りまでの回転数】
以前に、「大数の法則」をベースにして、「十分な試行回数を重ねると、確率に近づく」旨のお話をさせて頂きました。
良く、「1/319.7の確率だから、320回転以内に当たるよね?」と聞かれる事があります。
これは、320本の「くじ」に1本「当り」があって、外れたら「残り」の319本の「くじ」を引いて、外れたら「残り」318本、317本、316本…という「くじ引き」ならもちろん、320回転以内に当たることが可能です。
ただ、残念な事にパチンコ台の場合、常に320本中1本しか当りが無い「くじ」を毎回引き続けなければなりません。
注)正確には、上記でお話しました通り、約1/319.7のミドル機の場合、スタートチャッカーに玉が入賞する度に、65,536本中205本しか無い当りを目指しています。

では、約1/319.7の確率を320回転以内に当てるのは、どの位の割合で可能でしょうか?

こちらは、前回「二項分布確率」の「例2)」で記載させて頂いておりました。

例2)320回転で1/319.7の大当りを引く確率 63.30%
1-BINOM.DIST(0,320,0.00312,FALSE)=63.30%

63.30%ですから、おおよそ3回に2回は確率分母内で当たりそうだという計算になります。
つまり、3回に1回は確率分母以上回す必要があります。

因みに、500回転当たらない確率は20.879%ありますので、5回に1回は、その位のハマりは有り得ます。
950回転当たらない確率は5.098%ですから、「遊タイム950回転」搭載のミドル機で、20回に1回くらいは、「遊タイム」まで回す可能性もあります。

もちろん、「遊タイム非搭載」の場合は、2000回転はまりも1.9%と可能性は「0」では無いのが、確率の怖いところです。

いずれ、上記を理解しつつ、「熱く」ならない様に稼働したいものです。
あまりに当たらないと「熱く」なっちゃうのは、「人間の性」だと思いますが…。